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『株の家庭教師』講義2～株式を持つことのメリット･デメリット～

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講義2～株式を持つことのメリット･デメリット～

－株式を持ったらどういうことが起きるのですか？

まず、株主になると講義1でも説明したように企業業績などに応じて配当をもらうことができます。この配当金を得ることをインカムゲインといいます。
また、株式の値が上がり利益を得ることもできます。この売買差益をキャピタルゲイン。反対に損することをキャピタルロスといいます。
企業によっては株主優待を出しているところもあり、商品券や優待券、自社製品などもらうこともできます。
そして、株主総会での議決権行使もすることができるようになります。
しかし、メリットだけではないというのが株の恐ろしさでもあるのです。

－それではデメリットは？

株価は毎日変動しています。株価が上がってくれればいいのですが、もちろん下がることがあります。先ほども言ったようにキャピタルロスが生まれます。
それだけではなく、会社が倒産してしまうと株式はただの紙切れになってしまうので注意が必要です。つまり、株主は購入した株式の代金だけを失うことになり、会社の借金を背負う必要はありませんが、かなり痛い出費になってしまいます。
株式を持つということはこの覚悟を持たないといけませんね。

－では、なぜ株価は変動していくのですか？

そもそも株価と言うものは需要供給のバランスで決まってきます。
例えば、マクロ的要因では金利の上下や政治要因、国際情勢、景気・為替など。
また、株価は景気より先行して上がったり下がったりする傾向があるので注意が必要です。
次にミクロ的要因では企業・会社の財政状況や活動内容、企業業績などで決まってきます。
テレビや新聞などで悪いニュースが流れるとたちまち株価が下がったりもします。
ライブドアなどはその典型的例と言えます。
また、株価の変動には人の思惑というのも影響を与えます。株式を買いたい人が増えれば株価は上がり、反対に売りたい人が増えれば株価は下がります。
そこで、この会社の株価を一気に上げてやろうとか下げてやろうという人・集団が生まれてきます。そのような人たちを仕手筋といい、狙われる会社の株を仕手株と呼んだりします。
株式を買うのは人であるので、その人の心理・思惑を感じとらないといけないのです

－株価が上昇し続けたら皆喜ぶと思うのですが･･･

そうですね。株価が上昇し続けたらそんなうれしいことはありませんね。
しかし、そうならないのが株式市場なんです。株式を買おうと思う人はできるだけ安く、売ろうとしている人はできるだけ高く売ろうとします。
そこで買う側と売る側のイザコザが生まれてくるのです。
また、株式市場には信用取引というものがあり、「買い」からではなく「売り」から始まる取引もあります。このことを空売りといいます。
信用取引については今後の講義で詳しく説明しますが、簡単に言うと「証券会社から株式を借りて取引を行う」ということになります。
つまり、空売りの場合では最初に借りた株式を売ってしまいあとからその株を買い返済していく。という形になります。
ですから、空売りをした人は株価が下がれば利益を得ることができるわけだから、株価が下がってもらいたいと思うのです。

次の講義では株式の種類をもう少し詳しく講義します。
講義3～株式の種類について～

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